腰痛・肩こり・便秘に悩む20代女性|仕事前に全身が固くなる症例

query_builder 2026/09/10

今回ご紹介するのは、腰の痛みと張り、肩こり、便秘に悩んでいた20代女性の症例です。特に特徴的だったのが、仕事が始まる時間になると強く緊張し、汗がだらだらと出て、全身が固まったように動きにくくなることでした。身体を確認すると、腰や肩だけでなく、腹部、頸部、背部、肩甲帯まで広く緊張していました。そこで今回は、腰痛・肩こり・便秘を別々に考えるのではなく、全身の緊張や体幹の柔軟性、立位バランスまで含めて評価し、施術を行った経過をご紹介します。


腰痛・肩こり・便秘に悩んでいた20代女性の症例

腰痛・肩こり・便秘に加えて仕事前に強い緊張

今回の症例は20代女性で、主な訴えは腰の痛みと張り、肩こり、便秘でした。しかし、問診を進めていく中で、それ以上に特徴的だったのが「仕事が始まる時間になると強く緊張する」という状態です。仕事の開始時間が近づくと汗がだらだらと出て、全身が固まるような感覚が生じ、身体を動かしにくくなるとのことでした。

腰痛・肩こり・便秘がある場合、痛みや張りのある部位だけを確認してしまいがちですが、この症例では仕事前の緊張と身体症状が同じタイミングで強くなることが重要な情報でした。精神的な緊張は、呼吸や発汗、筋肉の力みなど、さまざまな身体反応を伴うことがあります。そのため今回は、腰や肩だけでなく、緊張したときに身体全体がどのような状態になるのかを確認しました。

厚生労働省の「こころの情報サイト」でも、ストレスを受けることで心理面だけでなく身体面にもさまざまな反応が現れることが説明されています。今回の腰痛・肩こり・便秘についても、症状のある場所だけを見るのではなく、仕事前の緊張によって全身が力んでいる状態そのものを重要な評価ポイントとして捉えました。


腰痛・肩こり・便秘を別々に考えなかった理由

腰痛・肩こり・便秘が同時にあると、「腰は腰」「肩は肩」「便秘は腸」と、それぞれ別の問題として考えたくなります。しかし今回の症例では、身体を確認すると腹部だけでなく、頸部、背部、肩甲帯まで広い範囲に緊張がみられました。そのため、3つの症状を完全に切り離して考えるよりも、全身に共通してみられる緊張状態に着目しました。

全身が強く緊張すると、呼吸が浅くなったり、体幹の動きが小さくなったりすることがあります。体幹の柔軟性が低下すると、立つ、座る、歩くといった基本動作の中でも身体を効率良く使いにくくなり、腰や背中、首、肩など特定の部位へ負担が集中する可能性があります。

一方、便秘には食事、水分、運動不足、生活リズム、薬剤、疾患など多くの要因が関係するため、「身体が緊張しているから便秘になった」と単純に断定することはできません。ただし、ストレスと消化器症状の関係については医学的にも研究されており、日本消化器病学会の過敏性腸症候群診療ガイドラインでも心理社会的要因との関連が検討されています。

今回の腰痛・肩こり・便秘では、一つの原因に決めつけるのではなく、身体全体の状態と生活背景を合わせて評価することを重視しました。


腰痛・肩こり・便秘と全身の緊張を評価

腹部・頸部・背部にみられた強い緊張

今回の腰痛・肩こり・便秘の症例で身体を評価すると、最も特徴的だったのは全身にみられる強い緊張でした。特に腹部は柔らかさが乏しく、力が抜けにくい状態でした。さらに頸部から背部にかけても筋肉の緊張が強く、肩甲帯周辺まで硬さが広がっていました。

腰痛があるからといって、必ずしも腰だけに問題があるとは限りません。人間の身体は頭部、胸郭、骨盤、上下肢が互いに連動しながら姿勢や動作を調整しています。そのため腹部や胸郭の動きが小さくなると、その分を腰や背部など別の場所で補おうとすることがあります。


評価部位

確認した状態

腹部

柔らかさが乏しく、緊張が強い

頸部

筋肉の緊張が強い

背部

張りと硬さがみられる

肩甲帯

周囲の緊張が強い

全身

力が抜けにくい状態



今回の腰痛・肩こり・便秘に対しては、「硬い部分を直接ほぐす」という考え方だけではなく、なぜ複数の部位が同時に緊張しているのかを考えながら評価しました。その結果、仕事前の緊張と、全身の力みや腹部の硬さを含めて施術方針を組み立てました。

体幹の柔軟性と身体の軸・重心を確認

腰痛・肩こり・便秘の評価で次に確認したのが、体幹の柔軟性と立ったときの身体のバランスです。今回の症例では体幹に柔軟性が少なく、全身が一つの塊のように固まっている印象がありました。その結果、身体の軸が安定しにくく、重心位置にも偏りが生じていました。

人は立っているだけでも、頭部や胸郭、骨盤の位置を細かく調整しています。この調整がスムーズであれば、必要以上に筋肉へ力を入れなくても姿勢を保ちやすくなります。しかし全身が緊張し、体幹の動きが小さくなると、姿勢を維持するために首、背中、腰などの筋肉が過剰に働きやすくなります。

今回の症例では、身体の軸と重心位置が崩れることで、背部から頸部、頭部にかけて負担がかかり、腰の痛みや張り、肩こりを増やしている可能性があると考えました。

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策」でも、長時間の同一姿勢や不自然な姿勢、心理・社会的要因など、複数の要素を考慮することの重要性が示されています。今回も、腰痛・肩こり・便秘を局所だけで捉えず、立ったときに身体全体をどのように支えているのかまで確認しました。


腰痛・肩こり・便秘に対して行った施術

腹部と胸骨周辺から全身の緊張へアプローチ

今回の腰痛・肩こり・便秘に対する施術では、最初から腰や肩を集中的に刺激するのではなく、まず腹部と胸骨周辺からアプローチしました。その理由は、評価時に腹部の柔らかさが乏しく、体幹全体に強い緊張がみられたためです。

腹部と胸骨周辺への施術を行いながら、呼吸や身体全体の力みを確認していきました。施術を進めるにつれて、全身の過剰な緊張が徐々に抜けていき、腹部にも変化がみられました。その途中から「くるくる」と腸が動くような音が聞こえ始め、その後は施術者にも分かるほど頻繁に音が確認できるようになりました。

腸の音が聞こえたことだけで、「腸の機能が改善した」「便秘が治った」と判断することはできません。腸音は食事の状態や消化管の動きなどさまざまな要因で変化します。そのため今回は、施術中に確認された身体反応の一つとして捉えています。

腰痛・肩こり・便秘がある方の場合でも、必ず腹部を施術すれば改善するという意味ではありません。今回は身体評価の結果から、腰や肩だけではなく、腹部を含めた体幹全体の緊張をゆるめることが必要と判断し、施術を行いました。


頸部・背部・肩甲帯の緊張を調整

腹部と胸骨周辺へのアプローチを行った後は、頸部、背部、肩甲帯の緊張を確認しながら施術を進めました。今回の腰痛・肩こり・便秘の症例では、首から背中、肩甲骨周辺まで筋肉が強く緊張しており、身体全体が力みやすい状態になっていました。

特に肩甲帯は、首や背中、腕、胸郭などと連動して動く部位です。そのため肩甲骨周辺の動きが小さくなると、肩だけではなく首や背中にも負担が広がる場合があります。今回も肩こりを「肩の筋肉だけの問題」と考えず、胸郭や背部とのつながりを確認しながら緊張をゆるめていきました。

また、施術の目的は単に筋肉を柔らかくすることではありません。最終的に立ったとき、必要以上に身体を固めなくても姿勢を維持できる状態を目指しました。そのため、頸部・背部・肩甲帯を調整した後には、再び全身のバランスや立位時の身体の軸を確認しています。

腰痛・肩こり・便秘が複数あるケースでは、症状のある場所を順番に施術するのではなく、身体全体がどのようにつながって緊張しているのかを見ることが重要だと考えています。


腰痛・肩こり・便秘の施術後にみられた変化

「しっかり立てるのに楽」という身体の変化

施術後に立った状態を確認すると、本人から「しっかり立っている感じがする」という感想がありました。今回の腰痛・肩こり・便秘の症例では、この「しっかり」という感覚が非常に重要でした。

施術前は全身に力が入り、体幹も固く、身体を支えるために必要以上に筋肉を緊張させている状態でした。そのため、一見すると姿勢を保てていても、本人にとっては「身体が固い」「動きにくい」という感覚がありました。

一方、施術後は身体を無理に緊張させているわけではないのに、本人自身が「しっかり立てている」と感じました。同時に「全身が楽に立っていられる」という感覚も得られていました。



確認項目

術前

施術後

全身の緊張

強い

力みが減少

体幹

柔軟性が乏しい

動きやすさがみられる

立位

軸・重心が安定しにくい

しかり立てる感覚

本人の感覚

固く動きにくい

全身が楽





姿勢は「胸を張る」「背筋を伸ばす」といった形だけで評価するものではありません。腰痛・肩こり・便秘がある方では、立っているだけでどれくらい余計な力を使っているかを確認することも大切です。


翌日に排便があり体重が1.2kg減少

今回の腰痛・肩こり・便秘の症例では、施術翌日に本人から「排便があった」と報告がありました。また、その際に体重を測定したところ、施術前と比べて1.2kg減少していたとのことでした。

施術中には腹部へのアプローチ後から腸が動くような「くるくる」という音が聞こえていましたが、翌日に実際の排便が確認されたという経過です。

ただし、この変化については慎重に捉える必要があります。体重は排便量だけでなく、食事量、水分摂取量、発汗、測定した時間などによっても日々変動します。そのため「施術によって1.2kg痩せた」と解釈することはできません。また、翌日に排便があったからといって「この施術で便秘が改善する」と保証することもできません。

便秘には生活習慣、食事、水分、運動、薬剤、ホルモン、消化器疾患など多くの要因が関係します。今回については、施術翌日に排便があり、その時点で本人が測定した体重が1.2kg減っていたという一症例の経過として記録しています。

便秘が長期間続く場合や、強い腹痛、血便、嘔吐、急激な体重減少などがみられる場合には、整体や施術だけで判断せず、医療機関での評価が必要です。


腰痛・肩こり・便秘では全身を見ることが重要

ストレスや緊張も含めて身体を評価する

今回の腰痛・肩こり・便秘の症例から重要だと考えられるのは、「どこが痛いか」だけでなく、いつ身体が緊張するのかまで確認することです。この女性の場合、仕事が始まる時間になると緊張が強くなり、汗が大量に出て、全身が固くなっていました。

このような情報は、腰痛や肩こりを評価するうえでも重要です。身体が緊張すると、本人が意識していなくても首、肩、背中、腹部、腰などに力が入り続けることがあります。その状態が長時間続けば、筋肉の張りや動きにくさを感じやすくなる可能性があります。

厚生労働省の腰痛予防に関する資料でも、腰痛には作業姿勢や動作だけでなく、心理・社会的な要因も関連することが示されています。そのため、仕事中に症状が強くなる人では、姿勢や筋肉だけでなく、職場環境や精神的な負担も含めて考えることが大切です。

今回の症例では、仕事前の緊張という背景と、腹部・頸部・背部・肩甲帯に実際にみられた身体の緊張を合わせて評価しました。腰痛・肩こり・便秘が複数みられる場合でも、原因を一つに断定するのではなく、その人の身体と生活を総合的に見ることが重要です。


腰痛・肩こり・便秘が続く場合の注意点

腰痛・肩こり・便秘が続いている場合、「身体のゆがみがすべての原因」「自律神経だけが原因」「ストレスだけが原因」と一つの要因に決めつけないことが大切です。実際には、身体の使い方、仕事の負担、睡眠、運動、食生活、水分摂取、精神的な緊張、病気や薬剤など、さまざまな要因が重なっているケースがあります。

今回の20代女性では、全身の緊張、腹部の硬さ、頸部・背部・肩甲帯の筋緊張、体幹の柔軟性低下、身体の軸や重心位置の偏りを確認しました。それらを踏まえて腹部、胸骨周辺、頸部、背部、肩甲帯へアプローチした結果、施術後には本人から「しっかり立てる」「全身が楽」という感想があり、翌日には排便も確認されました。

ただし、今回の経過はあくまで一症例であり、すべての腰痛・肩こり・便秘に同じ結果が得られるわけではありません。

特に、強い腰痛に加えて脚の麻痺や筋力低下、排尿・排便障害、発熱などがある場合や、便秘に血便、激しい腹痛、嘔吐、原因不明の体重減少などを伴う場合には、早めに医療機関へ相談する必要があります。

腰痛・肩こり・便秘が慢性化している方ほど、症状の場所だけを見るのではなく、全身の状態と生活背景の両方から考えることが大切です。

本記事は一症例の経過を紹介したものであり、施術による治療効果や便秘改善、減量効果を保証するものではありません。


腰痛・肩こり・便秘を全身から考えるPhysical Care's Room F

Physical Care's Room Fは症状だけでなく全身を確認します

Physical Care's Room Fでは、腰痛なら腰、肩こりなら肩というように、症状が出ている場所だけを施術するのではなく、「なぜその場所に負担がかかっているのか」まで考えて全身を確認することを大切にしています。

今回の腰痛・肩こり・便秘の症例でも、腰や肩だけを見るのではなく、腹部、胸骨周辺、頸部、背部、肩甲帯、体幹の柔軟性、立ったときの身体の軸や重心まで確認しました。

身体はそれぞれの部位が独立しているわけではありません。例えば、体幹が固くなって動きにくくなれば、その動きを補うために背中や腰、首、肩などへ負担が集中することがあります。そのため、痛みのある部分だけを施術しても、その部分へ負担をかけている身体全体の状態が変わらなければ、再び同じ場所に負担がかかる可能性があります。

Physical Care's Room Fでは、問診や身体評価を通して、姿勢や動き、筋肉の緊張、体幹の柔軟性などを確認し、その方の状態に合わせて施術することを重視しています。

今回のように腰痛・肩こり・便秘に加えて、仕事や日常生活で全身が緊張しやすい方についても、「症状の場所」だけではなく「一人の身体全体を見る」ことがPhysical Care's Room Fの施術の特徴です。


緊張しやすい方にもリラックスして過ごせる施術環境を

Physical Care's Room Fでは、施術技術だけではなく、リラックスして施術を受けられる環境づくりも大切にしています。

今回の腰痛・肩こり・便秘の症例では、「仕事が始まる時間になると緊張して汗が出る」「全身が固くなって動きにくい」という特徴がありました。このように、普段から仕事や人間関係、日常生活などで緊張する時間が長い方の場合、施術を受ける場所でも身体に力が入ってしまうことがあります。

そのためPhysical Care's Room Fでは、ただベッドに横になって施術を受けるだけではなく、身体の状態や悩みを確認しながら、その方のペースに合わせて施術を進めることを大切にしています。

「痛いところを強く押されるのではないか」「身体が硬いと言われないだろうか」と不安を感じながらでは、安心して施術を受けることは難しいものです。

Physical Care's Room Fが目指しているのは、身体を無理に変えることではなく、余計な力を使わず、身体が自然に動きやすい状態へ整えていくことです。

腰痛・肩こり・便秘など複数の不調がある方や、「いつも身体に力が入っている」「休んでいても身体が緊張している」と感じる方にも、落ち着いてご自身の身体と向き合っていただける施術院でありたいと考えています。

施術による変化には個人差があります。症状によっては医療機関での診察が必要となる場合があります。

 

参考文献

・厚生労働省「職場における腰痛予防対策」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「休養・こころの健康/原因とメカニズム」
・日本消化器病学会「過敏性腸症候群(IBS)診療ガイドライン2020
・日本消化器病学会「患者さんとご家族のためのガイド」


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Physical Care's Room F

住所:山梨県甲府市東光寺町2113-29

電話番号:090-4453-2235

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