足関節捻挫の正しい応急処置と整体での初期対応とは?

query_builder 2025/10/11
足関節捻挫の正しい応急処置と整体での初期対応とは?

足関節を捻った際、初期対応の質でその後の回復スピードは大きく変わります。本記事では、RICE処置の正しいやり方と、その後のスポーツ整体での施術内容を解説。甲府市「Physical Care's Room F」の「SPEC理論」に基づくアプローチも紹介し、再発防止につながる初期ケアのポイントをまとめます。


捻挫直後に行うべきRICE処置

RICEとは何か?

RICEとは、捻挫などの急性外傷に対して行うべき基本的な応急処置です。


項目

内容

Rest(安静)

プレイを即中止し、患部を動かさない

Ice(冷却)

氷嚢や冷却スプレーで20分ほど冷やす。1時間おきに繰り返すのが理想

Compression(圧迫)

包帯やサポーターで軽く圧迫し、腫れを抑える

Elevation(挙上)

足を心臓より高い位置に保ち、腫脹や内出血を軽減

これらをできるだけ早く・正確に行うことで、損傷の拡大と回復の遅延を防ぐことができます。


よくある間違った処置例

  • アイシングをせず、すぐに湿布だけ貼ってしまう
  • 歩けるからとそのまま練習や試合に復帰
  • 包帯を強く巻きすぎて血流を阻害してしまう

こうした対応は、二次的な障害(骨膜炎・神経圧迫など)を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。


スポーツ整体で行う一般的な施術

捻挫初期に整体を受けるメリット

  • 関節の腫れや炎症が早く引きやすくなる
  • 可動域の回復がスムーズになる
  • 「クセにならない」体の使い方を早期から意識できる

一般的に行われる施術内容

  • 筋膜リリース:筋膜の癒着をほぐし、血流と柔軟性を促進
  • 関節モビライゼーション:関節の滑らかな動きを取り戻す
  • テーピング・固定指導:動かしすぎを防ぎつつ、競技復帰への安心感を与える

これらは、炎症が落ち着いてきたタイミング(受傷後23日)から徐々に導入されます。


SPEC理論に基づく初期対応の違い

SPEC理論とは?

Sports Performance CharacteristicSPEC)」とは、身体の個性と本来の動き方に基づいて施術を行う独自の評価・改善手法です。

単に「痛いところをケアする」のではなく、

  • どの動作で負担がかかっているのか?
  • その原因は姿勢か?使い方か?

といった背景まで読み解いたうえで介入するのが特徴です。


初期施術におけるアプローチ

  1. 評価・カウンセリング
    • プレイ時の再現動作、足のつき方、身体の使い方をチェック
  2. 施術(炎症を考慮した負担軽減)
    • 患部や周辺組織の状態に応じて、直接的なアプローチも含めて施術を行い、筋緊張や連動性を整える
  3. セルフケア指導
    • 氷の当て方、包帯の巻き方、足をつくタイミングなどを個別に指導

 受傷直後痛み軽減にも役立ちます。


症例紹介

社会人選手(スクラムハーフ/24歳)

試合中、左足首を内反し受傷。受傷当日は松葉杖で来院し、歩行不能。

  • 初期評価で前距腓靭帯の損傷が疑われ、医療機関と連携し診断。
  • SPEC理論に基づき、痛みの出る動作の再現体重の乗せ方に問題があることを確認。
  • 炎症を考慮しつつ、患部および連動部位の施術を実施。
  • 初回の施術後、松葉杖なしで歩行可能に。階段昇降もスムーズに。
  • 数日後、炎症が大きく軽減。3週目から段階的に競技復帰。

単なる局所処置ではなく、全体の動きの調律が初期改善のカギに。


まとめ

捻挫後の対応は「すぐ冷やして安静にする」だけでは不十分。正しいRICE処置+体に合った整体アプローチを初期段階から取り入れることで、その後の回復・復帰が大きく変わります。

次回は、「捻挫の重症度に応じた回復期間と、再発を防ぐリスク管理」について詳しく解説します。

捻挫の全体像を一気に知りたい方は、[保存版まとめ記事はこちら]( https://pcsrf.com /blog/20251009-3090/)


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Physical Care's Room F

住所:山梨県甲府市東光寺町2113-29

電話番号:090-4453-2235

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